神童はつらいよ 彼らの「その後の人生」を考える

[ptitle]
IQが200近くあっても、小学生で相対性理論が理解できても、
それを生かし切るには、いささか世知辛い世間があって

「栴檀(せんだん)は双葉より芳(かんば)し」というが、人一倍芳しかった双葉が、社会によってその芽を摘み取られ、消えていってしまうことも少なくない。本物の天才たちには、彼らにしかわからない苦悩がある。

まず、学校で苦しむ

 11月1日、文部科学省で「ギフテッド支援のための有識者会議」が開催された。

 ギフテッド――。幼くして、周囲から遥かに突出した才能を発揮する子供を指す言葉だ。神から才能(ギフト)を授かった子。日本語でいうところの「神童」に近い。

〈4歳で進化論を理解した〉〈5歳で車の専門誌を読破し、エンジンなどの機構を把握〉〈6歳で初めてピアノを弾いた瞬間から、聞いた音を完全再現することができた〉



会員の方は