[巻末特集]不安よ、さようなら ひとりを生きる歓び

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そこには、もうひとつの人生が待っていた

過去を反芻し、記憶のなかで大事な人と再会する楽しみ/さみしささえも生きる糧になるなんて、知らなかった/おカネは意外なほどかからない 90代をひとりで生きている人たちの日常と休息/うまいこと老いていく流儀がわかると、こんなに楽になった/いつあの世にいくのかわからないから、逆転の発想ができる

人生の晩年、最愛の人に先立たれてしまう――ひとりで生きることは寂しく孤独に思えるが、悪いことばかりではない。考え方をひとつ変えるだけで、「最後の時間」は豊かで有意義なものになる。

【1】
別れのあとに待っていること
もう背負うものなんてない
最大の収穫期を謳歌する知恵

 人は70歳を超えてから、それまで培ってきた経験が結実する「人生、最高の時期」を迎える。そのときに誰にも煩わされずひとりでいることは、考えようにとっては最高の幸せだ。

 '19年に妻で女優だった今村文美さん(享年61)を亡くした俳優の山崎辰三郎さん(73歳)も、悲しみを乗り越え充実の毎日を送っている。



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