中島みゆきのこの一曲が私の人生を変えた

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その声に胸打たれ、励まされ、そして涙した

倉本聰『エレーン』
大崎善生『ホームにて』
木山裕策『誕生』

おどろおどろしい「怨歌」から人生賛歌まで、みゆきの生み出してきた歌はどれもが人間のありのままの姿を描き出している。振り返れば人生の岐路に立たされたとき、いつも彼女の歌が共にあった。

富良野に響いた『エレーン』

「富良野の家にある暖炉の前に腰かけ、パイロット盤のLPに針を落としました。外はマイナス30℃の雪景色です。そして『エレーン』が聴こえてきた瞬間、切々とした歌声に心を摑まれました」

 あれが、自分の人生にとって決定的な瞬間だった――。こう語るのは、脚本家の倉本聰さん(86歳)だ。



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