[緊急座談会]中国「21世紀の文革」の現場で何が起こっているのか

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これは世界史上の事件である

恒大集団の経営危機、全国の停電、芸能人の脱税摘発、オンラインゲーム制限、学習塾規制……体制批判をした者はいつの間にか消され、国民は「物言えば唇寒し」

中国共産党は創立100年を迎えた。そんな今年、習近平は堰を切ったように国民に次々と規制をかけ、毛沢東のように自らの思想を教科書で学ばせている。彼に振り回される社会を覗いてみよう。

宮家邦彦(元外交官・評論家)
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阿古智子(東京大教授)
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呉明憲(在上海経営コンサルタント)

不動産バブルが大崩壊へ

宮家:中国は最大の危機を迎えています。人口はあまり増えず年寄りは増えていく、生産性は上がらず格差は広がるなど難題を抱えており、規制改革、国営企業の改革も断行していかなくてはなりません。そのためには共産党一強体制をさらに強めて、権力を集中させないと潰れてしまうかもしれない。習近平にはそんな危機感があります。



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