[巻末特集]「回想力」を鍛える いま初めて思い出した「わたしの記憶」

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おぼろげな記憶を丁寧に辿っていくと、突然立ち上がるあの匂いと光景。
自分の過去を振り返ることが、こんなに味わい深く、豊かなものだなんて――

原田大二郎 ガッツ石松 浜村淳 鹿島茂
権藤博 ラモス瑠偉 錦野旦 今泉忠明 田崎真也 ほか

思い出を寝かせておくのはもったいない。深い回想をすることで、忘れかけていた情景との出会いがあるはずだ。そのかけがえのない記憶を昇華させていけば、人生はいまよりずっと豊穣なものとなる。

【Ⅰ】
坂井宏行 大宅映子
うつろいゆく時間のなかで、脳裏に蘇った言葉
あの瞬間が、いまのわたしを作ったのかもしれない

 人は生きた分だけ、過去の記憶がある。それは、通常、心の奥に沈殿して浮かび上がることはない。

 だが、私たち人間には「回想力」がある。些細なきっかけがあれば、記憶を呼び戻すだけでなく、より色鮮やかに物語を紡ぐことができるのだ。



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