[五輪とワクチン この国はどこで間違えたのか Ⅰ]/バッハ閣下の来日「狂騒曲」

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森功 緊急レポート

もう舐められっぱなし

五輪も緊急事態宣言もこの男のために――
ホテルオークラのスイートルームを占拠し、
パーティのための専属料理人も帯同

国賓でもないのに、「天皇に拝謁したい」「広島で平和をアピールしたい」と言いたい放題。「五輪中止」「バッハ帰れ」と訴える抗議デモも何のその。そんな「ぼったくり男爵」御一行に、国民が振り回されている。

森 功(ノンフィクション作家)

無理難題だらけ

「緊急事態宣言が五輪にどのようなインパクトをもたらすのか」

 来日した国際オリンピック委員会(IOC)会長のトーマス・バッハは、オンラインでおこなわれた7月8日の五輪関係5者協議の冒頭、そう頓珍漢(とんちんかん)な質問をして不評を買った。5日後の13日、橋本聖子組織委員会長との会談で五輪の「安全安心」について、「最も大事なのは「チャイニーズ・ピープル」と言い間違える始末。慌てて「ジャパニーズ」と訂正した。天皇との拝謁を希望したり、むろん関係者たちは憤っている。が、それだけではない。



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