滝久雄という「令和の政商」[短期集中連載]第4回 菅義偉とつながった東京駅「銀の鈴」広場

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楽天・日本郵政の提携からGoTo疑惑まで、
あらゆる問題に顔を出す男の正体

ひときわ目を引くモニュメントのもとで、遠路はるばる上京した知己と待ち合わせた人も多いだろう。そんな広場で滝が新事業を始める一方、菅義偉の弟も起業していた事実はあまり知られていない。

森 功(ノンフィクション作家)

前回までのあらすじ/「ぐるなび」の創業者・滝久雄と菅義偉総理は昵懇だと言われる。滝が米国産品を売り歩く列車を走らせJR東日本に恩を売った'80年代後半、菅もまた小此木彦三郎の秘書としてJRに近づいていった。

中曽根とJR東日本

 1980(昭和55)年代、日本の中曽根康弘は米大統領ロナルド・レーガンと愛称で呼び合うロン・ヤスなる盟友関係で知られた。往時のその姿は、先の訪米でジョー、ヨシとぎこちなく語り合った日米首脳に比べると、はるかにサマになっていたように感じる。



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