[巻頭大特集]わがままに死ぬための教養 [第1部] 残り10年の人生は、自分のことだけ考えればいい

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自由に生きて、悔いなく幕を下ろす方法

我慢の多い人生だった。会社では上司や取引先にもまれ、家では妻や子どもの機嫌を取る。そんな疲れる生き方は終わりにしよう。最後は自分の声に耳を傾ける。本音で生きて、大団円を迎えよう。

【Ⅰ】
誰のための「死の準備」か、
いったん考えなおす
最後まで他人に気をつかった人の末路

 最低限の衣服と古びたカバンが1個、あとは封筒に入った遺言書が一通あるだけ。夫が遺したモノがあまりに少ないことを実感し、戸田和子さん(78歳・仮名)の悲しみは一層深まった。

 子どもから見れば「いい父親」だったのかもしれない。だが妻である戸田さんは、最後の日々を思い返すと複雑な思いを抱いてしまうという。



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