吉田拓郎と中島みゆき ふたりの1975年

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広島出身の天才シンガーが「つま恋」で『人生を語らず』を熱唱した2ヵ月後、歌姫は『時代』を引っ提げて世に現れた。若者たちの心をすくい上げたふたりの歌手の物語

清々しくて前向きで情熱的。誰にも似ていない歌を生み出し、時代の寵児となった吉田拓郎。そんな6歳上の彼に憧れ背中を追いかけた中島みゆき。昭和50年、ふたりの人生が奇跡のように交わった。

人生を切り拓け

 吉田拓郎と中島みゆき、天才ふたりの運命が交錯した年。日本の音楽史における特異点とも言える、熱い1年があった。

 それが1975年だ。

 この年、吉田拓郎はシンガーとして絶頂を極め、中島みゆきはその背中を追うように世に現れた。



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