[巻末大特集]ひとりをたのしむ――私の場合、あの人の場合

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過去を愛おしみ、人生の豊穣を味わう

市原悦子 金子兜太 白洲正子 木内幸男
小林桂樹 天本英世 萩本欽一 松原惇子 広岡達朗
むのたけじ 外山滋比古 新藤兼人 野末陳平
荻野アンナ 辻真先 吉村作治 中島義道

孤独は不意に訪れる。そのとき、過ぎし日に思いを馳せればもう一度、歩き出すことができるはずだ。さみしさや虚しさを友にして、これからも続いていくあなただけの人生を存分に、謳歌しよう。

【Ⅰ】
喧噪が消え、孤独が友になる
回想と戯れ、「さみしさもいいものだ」と思えたとき

亡き妻と生きる

 累計200万部超えのベストセラーシリーズ「大人の流儀」の最新刊『ひとりをたのしむ』(伊集院静著)には次のような一節がある。

〈人間にはひとりになる状況が否応なしにやって来て、ひとりで生きることと向き合わねばならないことが、実は大半なのだとわかった。(中略)ひとりをたのしむことができたら、それはたぶん大きな一歩になるだろう〉



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