週現『熱討スタジアム』第390回 脚本家・橋本忍を語ろう 今週のディープ・ピープル 秋吉久美子×野上照代×中島丈博

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『七人の侍』『砂の器』『八甲田山』

無数の傑作を生み出した
戦後映画の父

巨匠・黒澤明とともに、長らく日本映画界のど真ん中にいた脚本家。壮大かつ深遠なその作風からは、まったく想像できなかった男の正体が明かされる。

無類の博打好き

野上:早いもので、橋本(忍)さんが亡くなって2年半になります。亡くなる少し前に彼が開いたお別れ会で、思い出を語り合い、手を振って別れたのがついこの間のことのよう。

 私は、彼の脚本家デビュー作『羅生門』('50年)でヴェネチア国際映画祭のグランプリを獲得した頃からの付き合いですが、それにしても数多くのヒット作を世に送り出しましたよね。



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