[巻頭大特集]この世を去る前にあなたがやっておくこと

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いい人生だった、と最後に思えるようになるために

人生の終わりがいつやってくるのか。それは誰にもわからない。確かなことは、残された時間に限りがあるということだけ。何もせず、無為に過ごし続ければ、あなたに待ち受けるのは深い後悔だ。

【1】
自分のために、そして残される人のために
まずは「やり残したこと」「やり忘れたこと」を点検する

「70歳というのは、入学試験に例えると残り10分を切ったあたりです。わざわざ難題に手を付けるのは得策ではない。やり残した問題に手を付けたり、解いてきた問題の見直しをしたりするべき時が来ているのです」

 こう語るのは、予備校講師時代は「小論文の神様」と呼ばれた、多摩大学名誉教授の樋口裕一氏(69歳)だ。樋口氏も60代前半は、老後をかけて、昔からの夢だったチェロの習得という「難問」に取り組もうと考えていた。



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