都はるみとちあきなおみ なぜ昭和の二大歌手は歌わなくなったのか

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『アンコ椿は恋の花』も『喝采』も、
日本人の胸を揺さぶり続ける。
だが二人とも、ある日忽然と表舞台から姿を消した

あの時代、二人の女性歌手が日本の音楽界を席巻していた。全身全霊をかけて舞台に立つ姿は歌の化身そのもの。眩いばかりの輝きを放っていた二人は、強烈な光と共に私たちの前からいなくなった。

時代を歌い切った二人

「全身からエネルギーを放出させて歌う都はるみが太陽ならば、静かな熱情を込めて絶唱するちあきなおみは月。圧倒的な才能に恵まれた二人は、まるで違う個性を持った歌手です。

 彼女たちは若者の世界が激動する'60年代に登場し、日本が物凄い速さで変わっていく時代を歌い切り、それぞれの曲で人々の心を支えたのです」



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