今こそ中島みゆきの『地上の星』を聞き直す

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コロナ禍で、「見送られる」ことはなかったけれど、しみじみ思う。
自分の人生だって、捨てたものじゃなかった――。

どんなに不器用で恰好悪く、報われなくても構わない。腐らず倦まず、前を向いて生きていく。誰よりも自分が自分のヒーローであり続けたい。そう願う人々を、中島みゆきは「地上の星」と名付けた。

コロナ禍だからこそ

「『地上の星』には、多くの名もなき人々、傷つき挫折した人々への慈(いつく)しみが込められています。

 思うようにいかない、報われない人生だったとしても、あなたは地上にある星として確かに輝いている。そう教えてくれる『人生賛歌』なのです」

 作家の志茂田景樹さん(80歳)はこう語る。



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