中島みゆきは何を考えてきたか

[ptitle]
『時代』『ホームにて』『ファイト!』『糸』『地上の星』・・・・・・
心に突き刺さるあの曲、あの歌は、こうして生み出された

デビュー以来、450を超える曲を書いてきた中島みゆき。そのひとつひとつは一体どんな思いで作られてきたのだろう。名曲の誕生秘話と、これまで語られることのなかった彼女の「胸の内」に迫る。

5歳で歌を作り始めた

 一篇の詩がある。

〈私が歌うわけは いっぴきの仔猫 ずぶぬれで死んでゆく いっぴきの仔猫

 私が歌うわけは いっぽんのけやき 根をたたれ枯れてゆく いっぽんのけやき〉

 '72年、谷川俊太郎が綴った『私が歌う理由(わけ)』の一節だ。



会員の方は