創刊55周年特別インタビュー 武豊 男の「引き際」について

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天才がどん底に落ちたとき、
初めて見える世界があった

技術は錆びついていない。
それでも絶頂期とは何かが違う感覚がある。
これは「衰え」なのか。
変化を認めたら視界が開けた。
文/島田明宏
撮影/内藤貞保

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「病床でも気になる。離れたいと思わない」それが競馬との関係

17万人の前で感じた震えるほどの興奮

 稀代の天才騎手・武豊は、2~3年前まで極度の不振に苦しんでいた。'12年はデビュー以来最低の56勝に終わり、一部で「限界説」もささやかれた。


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