あの頃、恋人と別れてひとりぼっちで聴いた曲

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シリーズ
いまだから話せる

青春はほろ苦く、終わりはいつも突然だった

吉田拓郎『外は白い雪の夜』 CHAGE&ASKA『終章(エピローグ)』
千賀かほる『真夜中のギター』 中島みゆき『ひとり上手』
世界の片隅で呆然としていた長い夜の記憶

どうしてあの人は行ってしまったんだろう。未熟だった僕らは去りゆく恋人を前にただ立ち尽くすしかなかった。いまでも胸が痛む恋の終わり。果てのない暗闇の中で聴こえてきたのはあの歌声だった。

頭の中で何度も流れた

「31歳の頃、僕には『この人だ』と心に決めた女性がいたんです。その人とは3年間付き合い、結婚も考えていました。僕の実家の京都まで一緒に行き、お袋と顔合わせもしていたんです。

 でも男女の関係って、結局、『縁』があるかないかの話です。どんなに惹かれ合っていても、ちょっとしたボタンの掛け違いですべての風向きが変わってしまう。僕もひょんなことから恋人とすれ違いが続き、気が付けば修復不可能なまでになっていました。



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