名優・蟹江敬三 「ごめんな、パパが悪役で」―いじめられる我が子を前に、父は言葉を呑んだ

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こんなに顔と名前が一致する脇役はそうはいない。ヒモ、強姦魔、敏腕刑事から武骨な老漁師まで、何にでも化けられた名優は「巧すぎる」ゆえの苦悩も抱えていた。これが役者の「業」なのか。

「役に良いも悪いもない」

「実は3月29日、蟹江さんに出ていただいた映画『十九歳の地図』('79年)の上映会とトークイベントが京都であったんです。この作品の監督だった私も参加していたのですが、日付が変わったころ、急に雨が降り出した。後で蟹江さんが亡くなったのが30日だったと聞いて、奇妙な縁を感じました」(映画監督の柳町光男氏)


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