人生100年時代の教科書 [第2部 これからの人生をどう生きるか] 丹波哲郎は70歳のとき、何を考えていたか

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――知らない不幸、知ってる安心

ボスが見ていた景色

日本一コートが似合った「我らがボス」こと丹波哲郎。なぜ、ボスは霊界の世界に没入し、晩年「死」に思いを馳せていたのか。その生き方には、人生100年時代を幸せに全うするためのヒントがあった。

霊界への傾倒

 丹波哲郎さん('06年、84歳没)が70歳になったのは、'92年。肝煎りの映画『丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる』の公開から3年後のことだ。丹波さんの息子であり、『大霊界』で主役を演じた丹波義隆氏が語る。

「60代後半から70歳にかけての親父は本当に楽しそうでした。特に『大霊界』では、親父自らが総監督として指揮をとっていましたし、毎日生き生きとしていました」



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