[スクープ]京アニ放火の犯人が受けた 世界初「やけど治療」の全貌

[ptitle]
報復殺害予告も届く厳戒態勢の下で行われていた

全身90%の大やけど。「スキンバンク」で提供された皮膚は被害者優先。死んで当たり前の難手術を担当医が初めて明かす

全身が焼けただれた大量殺人犯は、どうやって一命を取り留めたのか。「なぜあんな人間の命を救うんだ」。これは、そんな声を受けながら、世界でも例のない難手術に挑んだ男たちの物語である。

あの犯人とは知らなかった

「最初に(治療の)依頼を受けたとき、私は患者があの犯人だとは知らなかったんです。『やけどが全身の90%に及んでいる患者さんがいる。診に来てもらえないか』という要請があり、他の医師とともに京都市内の病院に向かいました。

 全身の90%に重度のやけどを負っている状態は、どんな熱傷(やけど)の専門家に聞いても『救命困難』という答えが返ってくると思います。私たちから見ても、過去に例のない手術だったと思います」



会員の方は