会う食べる飲む、また楽しからずや 第三百九十一回 矢野誠一さんの巻

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親しい人たちが先立つなか、
よくまだ働いているものだと
自分でも感心する。
思い出の一碗の温かさが、
体に染みわたる

○月×日

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絵/市川興一
「岡田茶碗」
鶏肉の滋味深いスープを
白髪ねぎでさっぱりと
食通も唸る一碗
 朝6時に起床して、朝食はパンとサラダで簡単に。4年前にカミさんを亡くし、ひとり暮らしもなれたものだが、家事をこなしているとすぐに時間が経つ。9時には身支度を整えて、新橋演舞場へ向かった。



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