東京土地物語 第12回 大田区大森「ヤンキーの町」はなぜ人気の住宅街に生まれ変わったか
経済 | 2019.09.01 |
欲望と記憶が刻まれて
わずか10年で地価が田園調布と並んだ
大森駅西口には高級住宅街「山王地区」が広がる。一方で東口は暴走族や不良少年の溜まり場として悪名高かった。それが今や、次世代の「住みたい街」へと変貌を遂げようとしている。その理由を探った。
平井康章(ノンフィクションライター)
わずか10年で地価が田園調布と並んだ
大森駅西口には高級住宅街「山王地区」が広がる。一方で東口は暴走族や不良少年の溜まり場として悪名高かった。それが今や、次世代の「住みたい街」へと変貌を遂げようとしている。その理由を探った。
平井康章(ノンフィクションライター)
築40年の中古物件も高騰
「えっ? 最近は、あの街が人気の住宅地なんですか。とても信じられないな。僕が住んでいた30年くらい前は、駅前に競艇場や競馬場帰りの酔っ払いや、『ヤンキー』と呼ばれる不良少年がたむろする町だったのに……」
かつての住民男性をしてこう言わしめるのは、大田区の大森だ。
かつての住民男性をしてこう言わしめるのは、大田区の大森だ。
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