まだ続きがある 石川遼と松山英樹の物語

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同級生のライバル、
勝負はこれから

長く深いスランプの底から、石川遼が這い上がってきた。その原動力にはやはり、世界の第一線で闘っているライバル・松山の存在もあったに違いない。中学時代からの長きにわたる二人の関係を追った。

12年前の再現

「夢なのかなって思うぐらい、本当に長かったなと思います」

 試合後、いつも白い歯を見せて笑顔を絶やさない男が、顔を紅潮させながら号泣していた。

 7月7日の日本プロゴルフ選手権最終日、石川遼(27歳)は最終パットを落ち着いて沈め、黄重坤(ハンジュンゴン)と競ったプレーオフを制した。その瞬間、石川は両手を大きく突き上げ、雄叫びを轟かせた。



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