娘が初めて明かす、素敵なパパのもう一つの闘い 父・平尾誠二と過ごした「最後の日々」

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5.24
山中伸弥編『友情2』刊行記念

ラグビー界のレジェンド 享年53

太陽のような存在――人は平尾氏を、そう言い表す。みなを明るく照らし、力を授けてくれるのだ。彼との宝物のような日々を15人が綴った『友情2』。娘・早紀さんの父との物語に、胸が熱くなる。

一度だけの授業参観

「赤ちゃんができたよ。パパはおじいちゃんになるんだよ」

 ただ喜んでもらいたくてそう報告したのは、父が旅立つ2日前のことでした。

 いま、わたしは一児の母です。わが子が片言(かたこと)を話せるようになったときも、スプーンでうまくご飯を食べられたときも、こんなに成長したのだと思う半面、父が亡くなってから同じだけの時間が経ってしまったんだと、ふと考える日々を過ごしています。



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