ホンダ内紛 社内でいま起きていること

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スクープレポート
こんな会社に誰がした
四輪部門が530億円の大赤字なのに、あっちこっちで対立

高い技術力とブランドイメージで世界に名を馳せたこの企業が、振るわない。商品・技術戦略の失敗だけが理由ではないようだ。社内の対立によって溜まってきた膿のほうが、どうやら根深いのだ。

井上久男(ジャーナリスト)

二輪部門vs.四輪部門

 ホンダの経営中枢にいた元役員はこう指摘する。

「今の経営体制ではホンダはいずれ経営危機を迎えます。トップの八郷隆弘社長にせよ、ナンバー2の倉石誠司副社長にせよ、経営をかじ取りする力量がない。経営陣を総入れ替えする荒療治が必要だ。昨年の株主総会ではOBの一部株主が結託して解任動議を出そうとしていたくらいです」



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