週現『熱討スタジアム』第327回 信念の官房長官 伊東正義を語ろう 今週のディープ・ピープル 平出孝朗×荒井聰×国正武重

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トタン屋根の家に住み、
総理就任を固辞
こんな政治家がかつていた

折しも「田中金権政治」の全盛期、一人の頑固な政治家がいた。曲がったことが大嫌いで、友情に厚く、カネには潔癖。戦争を経験した男の凄みがあった。

大臣と喧嘩した官僚時代

国正:「総理の椅子を蹴飛ばした男」と呼ばれた伊東正義(まさよし)さんが亡くなって、今年で25年が経ちます。

平出:早いものですね。伊東先生には「五月会」という後援会がありました。伊東先生の死後、毎年春と秋の年2回、後援会で先生の眠る鎌倉霊園にバス旅行をしています。五月会自体は東日本大震災を機に消滅してしまったのですが、その後は「会津先人顕彰会」というNPO団体が引き継いでいて、今や先生の現役時代を知らない世代も参加しています。亡くなって四半世紀が経っても毎年バスで墓参りに行く後援会なんて、伊東先生くらいのものだと思います。秘書に対しても、決して声を荒らげない、優しい先生でした。



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