脚本家・倉本聰「ショーケンは天才だった」

[ptitle]
'60年代~'70年代、
テレビの時代を振り返る

聞き手・碓井広義(上智大学教授)

ショーケンにかけた言葉

――'70年代はドラマの黄金期でした。視聴者は『ありがとう』('70年~)や『時間ですよ』('70年~)で笑ったり、竹脇無我の『だいこんの花』('70年~)でほっこりしたものです。

倉本 『ありがとう』は、当時のTBSプロデューサーだった石井ふく子さんが携わっていたんです。当時は、テレビは「ながら族」のものだという考えが主流でした。「洗濯や料理をしながらでも理解できるのがテレビだ」という言い方をしていました。



会員の方は