三角大福中の時代「男たちの権力闘争」

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冬の特大号特別企画

1970年代
これぞ政治の醍醐味

まるでドラマのように面白かった。
表と裏、騙し騙され、裏切り寝返り。
田中六助、二階堂進、園田直、山下元利……
脇を固める側近にも何とも言えない味があった

昭和の時代、総理大臣の玉座を巡り、自民党の政治家たちは仁義なき権力闘争を繰り返した。権力への欲望が人を変え、カネが政治を動かした。権謀術数の中に、人を惹きつける男たちがいた。

「角福」から「大福」へ

 戦後の日本政治で最も激烈な権力闘争として語り継がれる「角福戦争」と、その延長の「大福戦争」。ルーツは、佐藤栄作総理が、台頭する田中角栄(1918年~'93年)と福田赳夫(1905年~'95年)を競わせながら、自らの長期政権を続けたことにあった。



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