医療大特集 生と死を分けるもの [第2部]何が正しいのか

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気づくのがとても難しい
「5年生存率9%」
膵臓がんの足音が聞こえる

年間3万人以上の命を奪い、多くの専門家が「最も危険ながん」と指摘する膵臓がん。自覚症状がほとんどないため、「暗黒のがん」との異名も持つが、果たして早期発見につながる「予兆」はあるのか?

80%が手術不可能

「最初はみぞおちのあたりが痛いなと思い、地元の病院へ行きました。念のため胃カメラを飲んだのですが、特に異常なし。しかし、そのうちズキンズキンと背中を押されているような重苦しい痛みに襲われました。食欲はなくなり、食べてもすぐに吐いてしまう。検査を受けたばかりだったので、疲れているだけだろうと我慢していると、体重がみるみるうちに減っていきました。2週間ほど経って、さすがにおかしいと思い、大学病院で精密検査を受けることにしたんです」



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