[医療大特集]第1部 幸せな人生を全うするための医療/①65・70・75歳以上には「効きすぎて」危ない薬

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日本医師会と日本老年医学会が作成した

糖尿病のスーグラ、高血圧のラシックス、抗うつ薬のパキシル……
副作用が強すぎるために、高齢者が飲み続けるのは危険と、日本医師会が認めた薬の一覧。その実名

だれでも加齢とともに体が衰えるように、薬の「効き方」も歳を取るにつれて変化していく。期待される効果より副作用のほうが強く出ることもある。薬とは「毒」でもあることを忘れてはいけない。

歳を取ると薬が体内に残る

 超高齢社会を迎えた日本で、昨今「あること」が原因で病院に運ばれる高齢者が増加している。

 薬物有害事象――。

「ふだん飲んでいる薬が『効きすぎて』、それが予期せぬ副作用を起こし、緊急入院する高齢者が増えています。高齢になれば医療行為や薬の服用が、逆に患者さんの体調を悪化させることがある。これを『医原性疾患』と呼びます。だから高齢者は、節度ある服用を心がける必要があるのです」



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