中卒で即メジャー挑戦 「高校野球」の楽しさを、君に

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覚悟は立派だけど、これだけは伝えたい

――あんな経験はもう二度とできないから

すでに世界最高の舞台に照準を定めた彼にとって、3年という時間を待つことは耐えがたかったのだろう。だが、ひとつだけ伝えたい。窮屈で自由のない環境に身を置いてこそ見える景色もあるのだ、と。

常勝軍団からも誘われた

「初めは甲子園を目指していたんですけど、シニア選抜でアメリカで野球をさせていただいたときに、甲子園よりアメリカで野球がしたいという思いが強くなりました」

 この春、中学校を卒業したばかりの少年は、詰めかけた報道陣の前でかみしめるように語った。

 全国各地で夏の甲子園の予選大会が行われているさなかの7月8日、大阪府羽曳野(はびきの)市の結城海斗(ゆうきかいと)くん(16歳)が米国メジャーリーグのカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約を結んだことが発表され、大きなニュースになった。



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