[巻頭特集]勇気ある若者と卑怯な大人たち 日大「悪質タックル」事件

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核心証言、ぜんぶ書く!

日大・宮川選手 連盟の聞き取り調査に「身の危険を感じます」
内田前監督 不問に付された「陸上部助監督への暴行事件」
井上前コーチ 「AV出演」モミ消しの見返りで汚れ役に
日大の天皇・田中理事長 7万4000人がひれ伏す「ヤクザ支配」
逆ギレ司会・米倉氏 会見翌日、本誌に「妻に叱られました」
関学・被害選手 後遺症と過去の「チームメイト死亡事故」

監督至上主義という時代遅れの体質が露(あらわ)になった。昨年、27年ぶりに甲子園ボウルを制して、学生日本一となった日大アメフト部が、栄光の座からあっという間に転落。名門チームが廃部の危機にまで陥った――。

ヤクザの世界と同じ構図

「身の危険を感じる……」宮川泰介選手(20歳)は、5月14日の関東学生アメフト連盟の規律委員会による聞き取り調査の際、そう語ったという。

 日本大学アメリカンフットボール部「フェニックス」に君臨していた内田正人前監督(62歳)は絶対的な存在だった。逆らえばどんな目に遭うかわからない――。二十歳の学生にそう思わせるほど強権的なものだったのだ。



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