[連載]裁判官よ、あなたに人が裁けるか・第二部 最終回 政治家に忖度する最高裁/岩瀬達哉

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法の正義より、人事と予算を優先

「国民の目線に立つ」。裁判所には、そんな役割が期待される。しかし、実態は違う。彼らは立場を守るため、政治家と対峙することを避けてきた。そのことで、国民の利益が損なわれるとしても、だ。

岩瀬達哉(ジャーナリスト)

及び腰の判決

 憲法は、民主主義の根幹を支える選挙制度において、選挙民の「投票価値」が平等であることを求めている。一票に格差がある限り、国民の意思を公平に国政に反映させることができないからだ。



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