没後20年メモリアル企画 総理の座を蹴った硬骨の政治家 いま、伊東正義(元官房長官)がいてくれたら(1/3)

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政治家を志し、宰相の座を望まぬ者はいない。だが伊東正義は、その要請をはねつけた。自民党は清廉潔白な政党として再出発せよ、と訴えた男の実像。
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人間に優劣をつけるなど……と伊東は生前、叙勲を断った。銅像も固辞したが、七回忌に有志が建立。会津若松市の鶴ヶ城三の丸入り口にある
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総崩れの自民党で清貧を貫いた
カネも愛想もないが、至誠があった

最後のハト派政治家
「いまの議員は八方美人ばかり。人に媚びず、自らの政治信念に従う伊東正義のような頑固な政治家は一人もいない。それに、安倍首相のようなタカ派はいても、昔の宏池会のようなハト派はもう絶滅しています。タカ派へと世論が変わったのは1990年代半ば、'94年に伊東氏が亡くなって以降です。彼は最後の自民党ハト派でした」

 ジャーナリストの田原総一朗氏はこう語る。


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