安楽死大国・オランダ人は「幸せな死」をこう考えている/「上手に死ぬ」のは難しい

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自分の最期は自分で決める

死は「敗北」ではない

 オランダ在住で『認知症の人が安楽死する国』の著者・後藤猛氏が言う。

「安楽死を選んだオランダ人の友人がいます。彼は末期がんで、治療法もなく痛みに苦しむなか安楽死を選びました。死の前日、自宅に知人を呼んで、お別れ会を開いた。集まったみんなが『楽しいまま人生を終えられるね』と言い合いながら、思い出話をするのです。寂しさはあるけれど、暗い雰囲気はありませんでした」



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