[特別読み物]主役たちが明かす弱者の兵法 スポーツ「世紀の番狂わせ」

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強い者が必ず勝つわけじゃない。だから面白い

プレーヤーにとっても観客にとっても、「大物食い」はスポーツの醍醐味である。だが、圧倒的な強者に気合だけでは勝てない。準備と戦略があってこそ可能な奇跡なのだ。

【1】夏の高校野球 取手二高vs.PL学園(’84年)
KKコンビを破った「木内マジック」の神髄
中島彰一(元取手二高捕手)

「ワンポイントリリーフなんて実戦でもやったことがなかったから、耳を疑いました。でも正解でした。あれで石田が生き返ったんです」

 当時、取手二高の捕手で、現・新日鐵住金鹿島の監督を務める中島彰一はこう回想する。



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