曽野綾子 『夫の後始末』を終えて、初めてわかったこと「夫・三浦朱門を見送って8ヵ月」

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夫が倒れたそのころから、覚悟は固まり、準備は始まっていた。同じ時間を過ごしてきた夫を送り出すために、曽野氏は、何をして、何をしなかったのか。いまだから明かせる、「後始末」とその後の日々。

永遠には生きられない

 夫・三浦朱門(しゅもん)の死は、実に穏やかなものでした。平和な日本社会の恩恵を充分に受けて、最期を迎えることができました。みなさまのお陰で、夫は穏やかな生涯を送らせていただいたと思います。



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