[集中連載]激変! 2028年のニッポン 第3回「所有者不明の空き家や山林が急増中 『死有地』が日本列島を覆い尽くす」

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すでに国土の2割が放置されたままに

人口減少により表面化した空き家問題だが、その根は想像よりもはるかに深い。誰の土地かわからないから、相続人も行政も手を付けることができない――まさしく「死んだ土地」が街にあふれていく。

最後の登記が1世紀前

 さいたま市・大宮駅からほど近い県道沿いに、異様な佇(たたず)まいを見せる一軒の「空き家」がある。周囲にはビルや高層マンションが立ち並び、空き家が面する県道はきれいに整備されている。ところがその県道に沿った歩道を2メートル近く塞ぐようにして、柱も外壁も朽ちた家屋が突き出しているのだ。



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