2011年3月11日東北生まれの子どもたち (1/3)
社会 | 2014.03.12 |
東北の地から多くの命が消えたあの日。激震の中で生まれた子どもたちは、今、たしかな足取りで大地を踏みしめている。
撮影/佐藤浩視 石田理恵 取材/名須川ミサコ
撮影/佐藤浩視 石田理恵 取材/名須川ミサコ
岩手県・宮古市
下澤(しもざわ)さくらちゃん
14時19分出生
下澤(しもざわ)さくらちゃん
14時19分出生
産院の下を、津波が通っていきました―父・大樹さん
「きっと女の子よ」あの日逝った母が言っていました
「きっと女の子よ」あの日逝った母が言っていました
地震が起きたのは、母・悦子さん(35歳)が、宮古市内の産婦人科でさくらちゃんを出産して27分後のことだった。「津波が来るかも」と、最上階の3階へ避難。ライフラインはすべて止まり、まだ産湯にもつかっていなかったさくらちゃんは、体が冷え切り、紫色になっていた。
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