週現『熱討スタジアム』第253回 『踊る大捜査線』を語ろう 今週のディープ・ピープル 小野武彦×本広克行×掛尾良夫

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「事件は現場で起きているんだ!」
思えばこのシリーズが
フジテレビの「最後の輝き」だった

お台場に謎の球体ができた翌年、新しいフジテレビを象徴するドラマが生まれた。その原動力となったのは、「作りたいものを作る」という徹底した現場主義だった。

脇役が生き生きしていた

掛尾:'97年の連続ドラマ『踊る大捜査線』(以下、『踊る』)は、その後6本の映画と10本以上のスペシャルドラマが制作され、大人気作品となりました。映画第2弾の興行収入は実写邦画の歴代1位となり、いまだに破られていません。

 派手なドンパチを描かず、警察内部の上下関係やサラリーマン模様を描いた『踊る』は、それまでの刑事ドラマの定石から大きく外れていた。キャリアとノンキャリアの確執についても、知らない世界を見せてくれた面白さがありました。



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