一代で1兆円企業を築いた ZOZOTOWN「前澤友作」社長「異形の履歴書」

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ファッション通販サイトで「ひとり勝ち」

千葉好き、車好き、アート好き。
「競争はいらない」経営哲学で社員の給料は横並び

実業家でありながら、アーティストのようでもある。日本を代表する資産家だが、日本で一番買い物をする男でもある。彼が動き出すと、なぜかワクワクする。こんな経営者、いままで見たことがない。

9時出社、15時退社

 千葉・海浜幕張駅からすぐ、日本最大級のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイの本社に足を踏み入れると、まず目につくのはTシャツ、スニーカー姿の若い社員たちである。平均年齢30歳ほど、ストリートファッションに身を包んだ「部長」や「本部長」など、200名以上が仕切りのない大部屋に席を並べる風景は、大手経団連企業の「お堅い職場」とは対照的である。

 会議室や廊下には現代アートが飾られ、オフィスはさながらポップなミュージアム。そんな自由な雰囲気を楽しむように働く社員は、実は基本給とボーナスが従業員一律。違うのは役職給だけで、どれだけ働いてもサボっても、同じ給料がもらえるという給与制度のもとで働いている。現役社員は言う。



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