元会長が明かす「経営会議」の大紛糾 明治HDが泣く泣く「カール撤退」を決めるまで

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ビジネス・ノンフィクション

企業が「看板商品」を捨てるのは簡単な決断ではない

国民的商品を捨てる!? カールの東日本での販売停止が発表され、誰もが耳を疑った。合理的な経営判断か、小手先のリストラか――。決断の裏で、経営陣は苦悩していた。元最高幹部が初めて語る。

カルビーに負けた

「カールは発売から四十数年、活躍してくれました。(東日本での販売中止は)非常に残念です。ただ、このところ、皆さん騒いでくれる割には買ってもらえない。販売が終わると発表してから、騒ぐだけでね。もちろん、恨み節ではなく、商品として当然のライフサイクルだと思います。

(ネットのオークションサイトで一時、高値で取り引きされていたが)あれはさすがに、デタラメな値段だよね。『カール撤退』は、残念ながらカルビーのポテトチップスに負けたという歴史です。ポテトチップスのほうが売れていますから」



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