まじめに考えておきたい 妻に何を残して逝くか

[ptitle]
「あなたと結婚して良かった」と思われるために……

そんなに良い夫でも父親でもなかった自分に添い遂げてくれた。日頃、面と向かって言うのは照れ臭いが、心から感謝している。ともに生きた彼女に、最後に残せるものがあるとすれば、何だろう。

形あるものは難しい

「3年前に前立腺ガンの診断を受けたとき、いろんなことを考えました。突然、『死』を身近に感じてしまったのでね。

 当然、女房(昌恵さん)に何を遺したいか、ということについても真剣に考えました。少なくとも僕が死んで女房が困るようなことはしたくなかった。幸い、2010年から恵比寿ではじめたバーの借金は昨年完済しましたし、僕が亡くなったとしても、女房が生活できるだけの生命保険は入ってくる。だから遺したいものは、格好よく言えば、家族の深い『絆』です」



会員の方は