戦慄!「マネーの傭兵」[プライベートバンカー]立てた殺害計画 清武英利(ノンフィクション作家)

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シンガポール発 戦慄のノンフィクション
「あの大金持ちを消してくれ」

決定的証拠の「録音データ」を公開する

富裕層の資産運用を任され、私生活でも親交を深めるプライベートバンカー。だが全幅の信頼を置かれる立場を利用してカネを着服し、資産家の命までも狙う悪質なバンカーがいた。衝撃の事実に迫る。

口封じのために殺す

 外国、特に報道が制限されている国では、事実は半分ほども顕れない。そうした国の真実は、近づいたと思うとその先に遠のく"逃げ水"のようなものだ。

 世界の金融センターに成長したシンガポールも事実を封印しがちな国なので、今回、私の前に突然現れた告発者の話も迂闊(うかつ)に信じられないと思った。「自分が、シンガポールのプライベートバンカーから親子殺害を依頼され、現地警察側に捜査協力した」という衝撃的な内容である。



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