60年前、生まれた病院で「取り違え」 貧しい他人の家庭で育った男性の人生を考える 実の親は裕福だった いまはトラック運転手 いまさら「真実」が分かっても…

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「一体、誰に似たんだか」。冗談混じりに言われたことのある人も多いだろう。だが本当に家族が赤の他人だったら―。60年間の人生を覆す「真実」。それを知ることは、はたして幸せと言えるのか。
「生まれた年に戻してくれ」
「今回の件で、私が感じたことは二つあります。ひとつは、われわれは科学技術信仰によってはたして幸せになったのか、という問題です。本来、人間の生というものは、分からないことがたくさんあるものです。分からないものを受けとめるのが人生、といってもいいかもしれない。


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