究極の「減点主義」で、失敗は許されない メガバンク「出世」と「人生」

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特別読み物
敗者復活もない壮絶なレースの先にあるもの

――同期1000人のうち、役員になれるのはたったの10人
30歳までに「勝ち組」と「負け組」が選別され、50歳で同期に役員が誕生したら残りは出向
最終的な「年収格差」は4倍以上……

高給だし、将来安泰――。そんな軽い気持ちで銀行に入ったら後悔する。メガバンクとはすなわち、究極のサラリーマン社会。エリートバンカーたちのすさまじい出世競争を、部長、役員らが明かす。

宴席でのたった一言で……

 佐藤健司氏(仮名)は、いまから数年前、バンカー人生の絶頂にいた。

 40代後半。出世レースは同期トップを走り続け、実績も抜群。役職も、すでに役員の待機ポストにまでのぼりつめていた。

 本人も、周囲も、誰もが「役員確実」と疑わなかったが、結論を先取りすれば、その夢はかなわずに、失意のままに銀行を去ることになる。


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