NHK朝ドラ『べっぴんさん』どこまで本当の話なのか

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モデルは子供服メーカー「ファミリア」の創業者

お嬢様が戦災で没落。そこで得意の洋裁を売り物にしようと奔走し、後に大企業に。……そんなデキすぎたストーリー、本当にあり得るのか? 史実とドラマの関係を知れば朝ドラはますます面白い。

内気なヒロイン

「なんか……、なんかな……」

 自分の気持ちを思うように口に出せない、すみれ(芳根(よしね)京子)。連続テレビ小説『べっぴんさん』では、おてんばで明るい従来の朝ドラヒロイン像からかけ離れた主人公が注目を集めている。

 神戸の裕福な家庭に生まれ育った刺繍好きの坂東すみれ。しかし、太平洋戦争で屋敷も財産も失い、最愛の夫も出征したまま行方が知れない。赤子を抱えて生きていくために、洋裁の腕を生かして、ベビー用品を扱う手芸店を志す。



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