「夏連覇」元駒大苫小牧監督・香田誉士史の赤裸々な告白 高校野球監督の「栄光と闇」

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特別読み物

甲子園の頂点をめざす高校野球の監督たちは、相手校だけでなく、自分の学校や選手、父兄などとの闘いにも身を削る。かつて3年連続で夏の大会決勝に導いた名将の栄光と挫折の軌跡を追う。

選手に嫌われ、周囲に妬まれる
勝てば勝つほど敵が増えて孤独になってゆく

校長から梯子を外された

 今夏の全国高校野球は、古豪・作新学院(栃木)が54年ぶりに頂点に立った。弱冠33歳、就任10年目の小針崇宏監督が教え子により、宙に舞った。

 12年前の夏、同じく33歳で甲子園の頂点に立ち、北海道に初の優勝旗をもたらした名将がいた。駒大苫小牧高を率いた香田誉士史(こうだよしふみ)氏だ。今夏の大会が開幕した直後の8月10日、ノンフィクションライターの中村計氏が『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇』(集英社)を上梓した。


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