真相を暴いたのは一人の弁護士だった──東京地検に「でっち上げ捜査」を認めさせるまで

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正義はここにあった!
やっぱり事件は作られていた

発生から2年が経った暴行事件で、突然、逮捕者が出た。不可解な起訴に憤る担当弁護士。無実の罪を晴らす「新証拠」を探すなかで、警察、検察の杜撰な捜査が明らかになっていく――。

ある寒い日、深夜の出来事

「目撃者の証言を過度に信用し、客観的証拠が不十分だった。身柄を拘束したことについて、心よりお詫び申し上げます」

 7月21日、記者会見の会場に現れた東京地方検察庁の落合義和次席検事がこう述べると、その異例の発言に会場の記者たちはざわめいた。



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