宇能鴻一郎「官能小説」傑作選 第五十五回〈豪華船黄門ツアー(上)〉

[ptitle]
今回掲載した「豪華船黄門ツアー」は、1995年に刊行された『社内(秘)OL妻』に収められた一編。『社内(秘)OL妻』は、会長秘書や熟女OLたちが、社内外の男性とイケナイ関係になる様子が描かれている。
 あたし、持株会社のオーナー会長の個人秘書なんです。

 ワンマン会長、水戸黄門が好きで、支配下にある全国あちこちの企業を、とつぜん訪れては、支店長以下をビビらせるのが、趣味。

 会長、もう一つヘンな趣味があって、あたしに、いつも、「キミみたいな魅力的な女は、大いに、元気な男とやるべきだ。できたら、ワシの目の前でヤッてくれ。そうすれば、ワシも少しはコーフンして、若返ったキモチになるから。まったく遠慮せんでええよ。目の前で、好きな男とヤッてくれたら、お手当ても、やるから。ビデオに撮って、見せてくれても、いい」などと言うんだけど。



会員の方は